出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=10766&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=

原著名出版年月表題作者その他
神の国 広大無辺の御神徳 参照文献検索
キーワード: 自然
備考: 月鏡 八幡-P.26 天声-P.61 昭04-05
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1674

 太陽の照臨、陰陽の輝き、正邪清濁の別なき、雨水の沛然としていたり普く万物を潤し、空気の宇宙に充満して新陳代謝を行ひ、四季の風光妙にして、吾人に爽快の気を起こさしめ、花卉の美、果実の豊かなる、吾人に絶大なる快感爽味を与へ、豊富なる生動物の恩沢の大なる、これ一に天地神明の恩頼にして、いづれも大本大神の賚と云ふべし。
 一夜の風、一刻の雨よく天下を風靡し山海を覆へし、たちまちにして復旧さる。雷鳴の轟々たる後、白雨沛然としていたり、大空晴々として天日の暉き渡る、敏電火の過ぐるが如き急速の変転、これみな神明の力の一部分の表現なり。自然界の目に見るもの、耳に聞くもの、身に触るるもの、五感ことごとく深趣遠大快活ならざるはなし。
 神は天を造り地を築き人を生み山川草木を生じ万有を配布して神代を永遠に建設すべく、その蘊蓄せる無限の技巧と資源とを傾け、吾人に不断の恩恵を給ふのである。
 神の大仁大慈にして天工の完備せる、到底人工的一小技の活動より成し得ざるを見れば、人は神の子神の宮、天地経綸の司宰と云ふの言、いささか僭越至極の感に打たれる。とうてい天業神事の補佐たらんとせば、この天恵美の安沢に神恩を礼讃し、神の造られし万物を賞翫すべきであるにもかかはらず、みだりに天設を毀損し、些末なる人工美技にふけるべきではない。