出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 年を若くする事 | | 参照文献検索 |
キーワード: その他 |
備考: 月鏡 八幡-P.66 天声-P.100 - |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=1321
年を若くして呉れと、菓子でもねだる気で頼む人があるが、中々容易にさういふ事が出来るものでは無いのである。私が頼まれて止むを得ず発する言葉では、要するに駄目なので、私の方から自然に発する言葉、即ち神の言葉でなくては効果は無いのである。抑々年齢を若くすると云ふのは、年齢を継ぎ足して長生さして上げる事で、今六十歳定命の人に二十年の歳をつぎ足して上げると、其人が八十才になつた時が六十才になる勘定だから、要するに二十年若くなり長生する訳である。私が年齢をつぎ足すには、定命を全ふせずして、たとへば、自殺して死んだ人の余つた年齢を与へるのであるが、これが又なかなかむづかしい事で、もし悪人の余つた年齢をつぐと、知らぬ間に其の人が悪化して仕舞ふから、善人でなくてはいけないので、甚だむつかしい。先日頭山翁(1)の年齢を若くして四十八歳にしてあげた。翁は大層喜んで、それから誰に遇うても四十八歳だと云ふと云ふて居られた。
footnote
(1)「頭山翁」…頭山満(とうやま・みつる)1855~1944。政治運動家。