出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 太平柿の歌 | | 参照文献検索 |
キーワード: その他 |
備考: 月鏡 八幡-P.245 天声-P.266 - |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=2814
お腹が膨れる病には、国依別が詠んだ太平柿の歌を拝読すると全癒する。(海洋万里、寅の巻、自二〇七頁至二四七頁参照)(1)
国依別
『竜神の柿食て布袋になつチヤール
腹は忽ち【ヘース】なるらん。
柿とつて見ればヘースが当りまへ
腹ふくれチヤール道理わからぬ。
チヤール、ヘース、国依別も諸共に
天の【はら】から下りけるかな。
ハラハラと涙流して【はら】を撫で
柿を盗みた腹いせに遇ひ。
腹が立てども仕方なし
竜神腹を立てたのか
汝は横に長い奴
腹立て通しもならうまい
高天原にあれませる百の神たち。
大海原にあれませる逸〔速〕秋津姫神。
【はら】の悩みを祓ひ玉へ清め玉へ。
ハラハラと降り来る雨に空晴れて
大蛇の空も澄み渡りけり』
と口から出任せの腰折歌を詠ひ乍ら、チヤール、ヘースの真中にチヨコナンと坐り、両人の布袋腹を両方の手で撫で廻して居る。薄紙を剥いだ様に二人の腹は漸次容積を減じて来た。
国依別
『それ見たか女房が撫でる【ふぐ】の腹
オツトドツコイ
それ見たか国依なでる柿つ【ぱら】
天津神国津神【はら】ひ玉へ清め玉へ
高山の伊保理短山の伊保理
【かき】分けて聞し召せよ
(2){これが盲の柿のぞき}
節季が来たぞ節季が来たぞ
【かき】出せ【かき】出せ
四月と二月の死際ではないぞ
今が二人の生命の瀬戸際
万劫末代生き通し
皇大神の守る身は
仮令大蛇の潜むとも
【大蛇】あるまい二人連れ
ああ惟神惟神
御霊幸はひましまして
チヤール、ヘースが苦しみを
片時も早く救はせ玉へ
その源を尋ぬれば
国依別より入〔出〕でし事
罪は全く我身にあれば
何卒早く両人の腹を【ひすぼらせ】
旧の元気に恢復せしめ玉へ
ああ惟神霊幸倍坐世』
と一生懸命に汗みどろになつて祈念し乍ら両手にて両人の腹を撫で下した。神徳忽ち現はれ、二人は半時余りの間に元の如くになつて了つた。四五の供人も国依別の祈願によつて忽ち全快せしことを感歎し、各々口を揃へて、『国依別の生神様』と合掌するのであつた。
footnote
(1)霊界物語第二七巻第一一章「茶目式」
(2)天五版では削除。