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原著名出版年月表題作者その他
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キーワード: 永遠の生命
備考: 水鏡 八幡-P.165 天声-P.153 昭03-05
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=741

 世人或は云ふ、鰥寡、孤独、又は貧者、重病人なりと。併し乍ら以上の人達よりも尚々不幸なるものがある。如何に巨万の富を積むと雖も、貴人の列に加はるとも、人間死後の生活を知らぬ程大なる不幸のものはない。如何なる貧人と雖も、鰥寡、孤独と雖も死後永遠の生命を感得したものは、胸中自ら閑日月あり。非時心に爛漫たる花咲きみち、芳香薫じ云ふに云はれぬ歓楽に浸り、永遠の生命を楽しむ事が出来る。故に如何なる智者、学者、貴人、富者と雖も、明日をも知れぬ人生を保ち、戦々兢々として其日其日を送る位不幸なものはない。