出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 雀の領分地 参照文献検索
キーワード: 自然
備考: 水鏡 八幡-P.431 天声-P.220 昭02-01
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1155

 雀にも自分の持つ領分がある。雀ばかりではない、烏でも、鷹でも、鳶でも、虎でも獅子でも狼でも、禽獣虫魚皆それぞれ自分の住む範囲、即ち領分があるのである。そして彼等は決してその範囲外には出ないのである。又お互が決して其範囲を犯さないものである。若し他を犯す時は忽ち争闘が始まる。小鳥の領分地は狭い、この光照殿の中庭にでも雀の幾群かが住み得る。鷹となると余程範囲が広く、いつも天恩郷の空を舞ふて居るキンミー鷹の如きは、南桑の原野の半分位の広袤を領有して居る、時に沢山の鷹が飛翔する時があるが、それは彼等の漫遊客である。もし彼等が移住する時は、数百羽打ちつれて行く、斯くの如く万物其領するところが定まつて居るのであるから、人間にも亦その領有する所が無くてはならぬ訳である。だが鳥獣の類は自分の領分を他に賃貸して金銭を取ると云ふやうな事が無いが如く、人間も亦さうあらねばならぬ。