出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 尸解 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 水鏡 八幡-P.430 天声-P.208 大15-08
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1380

 虎、狼、猪、熊、狐、狸など野山に住む獣類、さては鳩、鳶、烏、雀の鳥類に至るまで、死骸と云ふものを此土にのこさぬ。人に殺された場合は別だが、自然に死んだこれ等の屍と云ふものを誰も見た事があるまい、此等の動物は一定の時が来ると、尸解の法によつて体をもつて霊界に入つて仕舞ふのである。これ皆神様の御恵によるもので彼等が死して醜骸を此地上に残す時、誰も葬式をして埋めてやるものが無いからの事である。それに彼等には慾と云ふものがないし、執着心も何もないので、実際綺麗なものである。虎狼の慾といふ諺があるけれど、彼等は腹が膨れてさへ居れば、決して他を犯さうとはしない。人間の慾となると恐ろしいもので、其日の糧どころか、一年中食べても、一生涯食べても余りある程のものを貯へながら、まだ其上他のものを自分のものにしたいと云ふ慾望の絶ゆる時がないのだから、おそろしい執着だ。家畜は死骸を此土に暴〔曝〕すが、それは人間が始末をしてやるから、尸解の法に依らないのである。人間も同様お互に始末を仕やう事が出来るから尸解の法によらないのである。