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原著名出版年月表題作者その他
神の国 神命と実行 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 水鏡 八幡-P.155 天声-P.19 大14-09
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1740

 神の命じたまふ事は即座に実行せねばならぬ。寸時の猶予も許されないのである。命令を受けた時に実行せないで延ばすと、其事はもう成就せないのである。若し後で成就することになつても、それは外の人がやつて仕舞ふから、命令を受けた本人に取つてはつまり実行出来なかつた事になる。大本の事は、九月八日の仕組で、世間に先だつて、リードするのであるから、一日後れると世間並になつて仕舞ふ。見よ大本が宗教連盟を企つるや、世間は俄に何連盟、彼連盟と連盟を企てて真似をする。満蒙開発より外に国是は無いと思つて私が入蒙すると、満蒙政策が喧しく唱道される。だから大本は一日先に神様に教へられて、社会を導くやうになつて居るのである。私が「かうせい」と命じても「会議を開いて、相談した上で実行いたします」と云ふやうな役員が多かつたから今迄長蛇を逸して仕舞つた事が幾何あるか分らぬ。だから御経綸が遅れるのだ。神様は考へてから、悠つくりやると云ふやうな事は大お嫌ひだ。事業を計画するにしても金が集まつた上でやると云ふのは、本当のやり方ではない。やらうと思ふと同時に実行に着手したらよいのだ。さうすると金は自然に出て来るものだ。自然を見よ、彼の蒼々空を凌いで立つ老松も、一本三厘の松苗を、二三分間の時間と、ほんの一寸の労力で植ゑておいた結果に過ぎないではないか(1)、先の先まで計画しての仕事ではない。