出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 筆弄 参照文献検索
キーワード: 社会批判
備考: 全集(5) P.554 瑞言祥語 「一、人間の精霊は真と愛との意志と理性とに生きて
 
本文    文字数=2679

筆弄
一、人間の精霊は真と愛との意志と理性とに生きて永遠の生命を保ち、肉体は衣食住に生命を保持し発育を途げ、一定の期間を経て又枯死す。人はパン而己にて活くるものに非ずとの聖キリストの言宜なるかなである。
二、日く労働蓮動、日く水平運動、日く無産者同盟、日く農民運動、日く共産党組織運動日く何日く何と数へ来れば、際限も無き運動の流行することかな。併し何れの運動も、要はパンの種にせむ為の或一種の煽動者の商売のみ。
三、余は今日までに思想家、宗数改革運動の先覚者、社会運動の牛耳を探れりと称する人、又は哲学者、宗教家、医学士、観相家、其他種々の事業に奔走せる人士に曾つて其抱負を聴聞した。其時の余の感想は、実に現代に一入として真の思想家なきを歎息せずには居られなかつた。仮令少しは思想家らしき人物があつても、口と筆との人で実行の伴はない連中ばかりだから、国家の前途に就て大に歎かざるを得ないのである。
四、骸骨政治、出直し政治、骨董品陳列政府には国民は余程飽いて来た様だが、それだと言つて新進政治家も現はれさうにも無い。自称政治家が幾何あらはれたつて実行力のないハイカラでは猶更駄目だらう。普選案が曲りなりにも通過したと云つて、民衆は大変によろこんで居る様だが、普選政治に対する完全な周到な、準備が出来て居るだらうか。今日の現状では実に心細い次第である。南無普選菩薩生死如来帰命頂礼々々。
五、半可通的論者は、日本の神道は多神教だからつまらない野蛮教だと云つて居るが、斯かる連中は我国の神典を了解せないからの誤りである、独一真神にして天之御中主大神と称へ奉り、其他の神名は何れも天使や古代の英雄に神名を附されたまでである事を知らないからである。真神は宇宙一切の全体であり、八百萬の神々は個体である。全体は個体と合致し、個体は全体と合致するものだ。故にドコまでも吾神道は一神教であるのだ。
六、如何なる美味美食も喉元三寸通過すれば粗食も同様だ、何程美人だと云つても一皮むいて見れば醜婦も同様だと悟つたやうな事を言つて見ても、やつぱり美味美食は好もしい。美人はやつぱり気持ちが良いアハハハ。