出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 道の栞 参照文献検索
キーワード: 大本神観
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ダウンロード神諭
 
本文    文字数=2195

九 世の中の人は近慾を知りて、誠の慾を知らず、虫喰い錆腐るベき宝のみを尊みて、永久に朽ざる誠の宝を貯ふる誠の慾を知らず。
二〇 金銀に仕ふる事を知りて、誠の神に仕ふる事を知らざるは、此の世の悪魔にして、金銭の番人なり。
二一 金銭を儲け蓄へ、其の金銭を以て国の為に使ふは宜しき事なり。されど金銭に仕ふるは悪くして、神の栄えを見る事能はざるものなり。
二二 神は今日生棲にありて、明日は鍋の中ヘ焼かれ喰はるゝ魚さヘも、その際まで全くして限りなし。
二三 人は皆神の子なり、神の子たるもの人たるの道を歩むときは、神の助けざる理由なし。
二四 信仰なき者は此世にありても、常に薄き氷の上を履むが如し、安心立命を得る事能はざるなり。
二五 万事を為すにも皆神の教によりて為すべし、着る物、食ふ物住む家なぞに心を案じ煩ふ事勿れ。
二六 今日の事は今日になすべし。必ず明日に延ばすべからず、神は一刻も休み給ふ事なければなり。
二七 明日の事は今日より思ひ煩ふ事勿れ。人の思ひによりて明日の日を雨となし日和となす事能はざるなり。
二八 其の日くの事を神に祈り、其日の過ちを許されん事をのみ祈るべし。
二九 人は只神の正しき御心に叶はん事をのみ祈り奉りて其生業を勤しみ励むべし。
三〇 病の時は其罪を悔い、神の篤き慈しみによりて其身の苦みを許し玉はん事を真心になりて祈るべし。
三一 君の為め天下公共の為めに祈るは善し、其外私の慾にかゝはる願ひは罪の源本なり。
三二 我が眼暗きときは、我が目に横たはる太き柱も目に付かずして、却て人目にいと小さき塵埃の能く見ゆるものなり。我の過ちを棚へ上げて置きて、人の過ちを彼是云ふ人心すべし。
(「神の国」大正十二年十月二十五日号)