出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
昭和青年 短歌 参照文献検索
キーワード: 和歌実作 道院 他宗教批判 万教同根
備考: 集Ⅱ P.538 「わが道にすべての宗教
 
本文    文字数=1767

出口王仁三郎
わが道にすべての宗教言向けむと思ひし夢をひるがへしたり
数多き既成宗教の本源は皆愛善に出でしを悟りぬ
宗教は皆よけれ共宗教家の卑しき心に穢されてをり
宗教は時所位によりて変りをれば吾は時代の宗教を説く
外国《とつくに》に宗教宣布の権利なき条約結びし為政者の迂闊さ
宗教の宣布権なき外国に吾魁《さきがけ》て道を説きたり
愛善の真の道を悟りたる外国人はわが教慕へり
外国の端々までもわが教《をしへ》愛と善とにひろまりにけり
日支間の真の平和を来たすべく吾れ道院と手を結びたり
武蔵野の空にむらむら雲たちて秋のみ空を包まんとぞする
若人の奮ひたつべき時は来ぬ若き日本の春は近めり
わが年を数ふる如き馬鹿は無しとわれは蒙古の人より聞きたり
若返り若返りつゝいつまでも老を忘れて神国《みくに》に竭《つく》さん
大空の底ひも知れぬ紺青《こんせい》の雲井はるかに秋陽《あきひ》は照れり
花明山《かめやま》の高台に立ちて澄みきれる秋の夕べの月に語らふ
月読の大空高く渡るさまにわれ更生の意気甦る
片雲《へんうん》も無き大空を渡りゆく月の清しさ雄心の湧くも
秋の夜の澄みきる月を眺めつゝ幸深き世ぞとつくづく思ふ
大空の月の光に耀《かがよ》へるコスモス畠《はた》を去りがてにゐる
芳しき菊の薫りに浸りつつ神苑《みその》の秋を朝夕楽しむ

「昭和青年」昭和六年十ニ月号