出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
昭和 | | 晴るるむら雲 | | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
ルビ付き本文: ダウンロード昭和 |
本文 文字数=1228
出口王仁三郎
内外の国の天地に立つ雲の晴るゝよしなき秋となりけり
我国にそぐはぬ思想の雲湧きて天地小暗くまだ晴れやらず
益良夫の奮ひ立つべき時は来ぬ醜のむら雲包む天地に
寝ぬる間もなきまで昼夜働くも御国の前途を思へばなりけり
神国の光漸く見えそめて飛躍日本の春となりけり
物質に重きを置きて精神を軽視する世は禍なるかな
いとまなき身ながら映写にいそしむも世の行く先を思へばなりけり
神の代の状明らかに示さむとわれ神劇を起しそめたり
演劇の根本改良なさむとて言霊劇を演じ初めたり
活動にはた演劇に日の本の心に添ひしもの一つなし
国民の心濁るも清むるも活写と劇の影響なりけり
大本の歴史のあちこちあらましをスターとなりて吾れは活写す
移りゆく世のさまざまを嘆きつゝ疲れ忘れて道にそしむ
日の本の道明らかになるなれば醜のむら雲直に晴れなむ
日の本の昭和の光輝かばこの地の上は安く栄えむ
(「昭和」昭和十年十二月号)