出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
昭和 愛善の道 参照文献検索
キーワード: 人類愛善 和歌実作 五一五事件 エスペラント 武道宣揚会 入蒙 満州国 昭和坤生会 国際連盟脱退 私鉄疑獄
詳細情報:
〇五一五事件について詠んだ歌
一首目の高山は第二次事件の裁判でも問題になっていた用語です。裁判では検察側(国家)はこの高山は皇室を指すとした。
〇国際連盟について詠んだ歌……王仁三郎は国際連盟は認めていなかった
〇私鉄疑獄……官僚の不正に対する怒り
備考: 全集(1) P.493 06 愛善の真意義 07 愛善の歌 「高山の谷間に妖雲閉ぢこめて勃発したる五一五事件よ
 
本文    文字数=3044

愛善の道   出口王仁三郎

高山《たかやま》の谷間に妖雲閉ぢこめて勃発したる五・一五事件よ
五・一五事件の起る原因は認識不足の結果なるべし
天地《あめつち》の道明かになる時は天変地妖あとを絶つべし
皇道の本義を知らぬ国民は自ら墓穴を掘りて苦しむ
天照皇大神《あまてらすすめおほかみ》のみ教は世界平和の大本《おほもと》なりけり
天が下の平和と幸福をもたらすは神の伝へし愛善の道
大君の大詔《おほみことのり》を守りなばこの地の上に波風立たず
葦原の瑞穂の国を安らけく治むるものは神の大道
日月の光りさやけき地の上も道を知らずば闇世《やみよ》とならん
新しき日本の為に真心を捧げて働く時は来れり
我国は世界無比なる神国《しんこく》ぞ外国人《とつくにびと》の知らぬよき国
地の上のことこと愛善に治めすくふは皇神《すめかみ》の道
惟神生ける誠の神知らず世人の苦しむさま憐れなり
内外《うちそと》の国のけじめをつけずして光りを与ふる愛善の道
地の上のあらゆる国のすみずみに光わたれる愛善の道
国際語エスペラントを活用し皇神《すめかみ》の道吾は開けり
神のため大君のため国のため神の結びし昭和青年
昭和青年|坤生会《こんせいかい》と相並びみ国につくす時は今なり
愛善の誠を楯に働かん昭和青年坤生会員
皇神《すめかみ》のさづけ給ひし日本魂《やまとだま》磨かん為の武道宣揚会
細矛千足の国なる日の本は武道に魂《たま》を磨くべきなり
三千年《みちとせ》の神の経綸《しぐみ》をたすけんと集る更始会員いさまし
われかつて入蒙せしも更始会員の後援ありしためなりしなり
吾望み漸くたちて皇軍の稜威《みいづ》に満洲国は建ちたり
国際聯盟無能無力を地の上にさらけ出したり日本の脱退に
鬼り面被りて日本をおどしたる聯盟竜頭蛇尾に終れり
米国の大統領は又しても世界に何かよびかけて居り
平津《へいしん》は混乱を極め敵兵は掠奪暴行ほしいまゝにす
達摩《だるま》さんこけそうでこげず起上り大黒柱をつかまへてをり
皇軍のいさをにおそれ支那側は停戦交渉の準備せりとふ
私鉄事件無罪となりて国民はあきれ顔なり新緑の初夏
法律の威力全く地におちし感じするかな私鉄事件に
立派なる役人さまを判決に文句をいふのは間違ならんか
節制なき支那兵は北平《ぺいぴん》|天津《てんしん》に同志うちせり牡丹の花散る

(昭和八、五、二〇)
(「昭和」昭和八年七月号)