出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
昭和 大道を歩む 参照文献検索
キーワード: 国体観念 マツソン
 
本文    文字数=2693

大道を歩む
連盟国は経済封鎖で威嚇するも皇国にとりては寸功なかるベし
東洋に日本帝国なかりせば支那は昔に分割されをり
今日の支那国あるは皇国の東洋にあるを知らざる民国
ソビエート国民皆兵主義を持しわが帝国に野心を含めり
国民は枕を高く眠るべき時にあらぬを自愛のみあせる
皇国に陸海軍なかりせば西洋諸国に亡ぼさるべし
浅薄なるキリスト教理を妄信せる西洋諸国は公道を解せす
黄金を山と積みつつ苦しみて死にゆく人の魂あはれなり
神よりも大事と金銀たくはヘし人の死にゆく地獄道なり
不老不死の精霊を持つ人の身は現世ばかりが住処にあらす
生き生きて生きの果てなき人の身を自ら殺して亡ぶあはれさ
みるを得すきく声もなき神の前に祈る心は神なりにけり
敬神尊皇報国の道を闡明し三十余年世を教ヘたりき
今日の世界の窮状前知して説き来りけり三十六年の間
国民は自己愛にのみふけりつつ神の大道を歩まざりけり
世人等は利愁に惑ひ智慧くもり終末来るを覚らざりけり
政治経済世界ことごと行詰りゆきつまりつつ世の末近めり
正義公道夢にも解せぬ国民は支那のみならす欧米各国
マツソンの世界覆滅大陰謀着着爪牙をあらはし来れり
現内閣交迭すべく予想され容易に動かぬ癸酉の春なり
現内閣非常時日本の題目にわづかに命脈保ち居るらし
皇国の尊厳無比なる国体を夢にも知らぬ同胞さびしき
南洋の諸島はことごと日の本の民を植うべき宝島なり
支那蒙古シベリヤまでもわが皇化あまねからしむるは大和心ぞ
大亜細亜国のことごと日の本の傘下に集る時や来らん
神国の稜威を知らず醜国の百のつかさの日本をあなどる
銃もたす剣も持たぬ神軍の向ふ所に刃向ふ敵なし
浅簿なる西洋科学に魂抜かれ神国の本をわするる国民
現在の知識階級悉く神の御国の尊さ知らす
智者学者今更のごとさわぎゐるそのおろかさにあきるるばかり
三千年かたくとぢたるいはやどをひらくべき鍵われもてりけり
科学的知識はあれど生命のまことの知識もたぬ現代
かりごもの乱れたる世の人心正さんとする業のかたきも
内外の国人残らす愛善の道に生かさむ生命の限りは
(昭和八、六号昭和)