出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
昭和 狂人の世界 参照文献検索
キーワード: 和歌実作
備考: 集Ⅱ P.603 「今の世の人間社会を
 
本文    文字数=1454

今の世の人間社会を見渡せばみな狂人の寄り合ひなりけり
神と云ふ尊きものをかかへ乍らそれを知らざる人間狂人
知らず識らず悪魔の器となり乍ら聖人ぶれる人間狂人
人間は神と悪魔をかかへつつ喜怒哀楽の巷に迷ふ
大方の今の人間神の目ゆ見給ふときは狂人なりけり
現世に孤独の生活なすものはかへつて解放自由なりけり
人生の墳墓なるべき結婚を急ぐ若人は半狂なりけり
人間の味はひを知るは孤独よりほかにまされる自由あるなし
吾常に買ひかぶられたる心地して狂人社会をさびしくおもふ
そしられてまたほめられて笑はれてまたねぎられる買ひかぶられる吾
若返る唯一の法は人間の野心と色気にまさるものなし
人格者の名をとりし人はおしなべて身の丈長く細きものなり
親分と世人に誤認さるるものは太く短き男なりけり
君の為あ御国のため何の為めとさけぶも其実生活のため
為と云ふ字にしばられて人生をあやまつ馬鹿の多かる世なり
道の為め世の為め人の為めなどとさけぶも金をためん為めなり
世の為めにほんとの為めをおもふ人なきをおもへばため息もるる
偽善者は為の一字を利用して糊口と名誉のためにうごめく